栗林豊



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栗林豊さんと作品

 

 

人物と作品  栗林豊写真

 栗林豊さんは昭和42年1月27日に高知県室戸市に生まれた。
室戸は高知でも東の端に位置し、急峻な山と海だけの荒々しい土地だ。いつも台風が直撃する土地で、漁業と林業で多くが生計を立てている。そんな栗林さんのお父さんの職業も林業だった。実家は国道から6キロも離れている山なので8キロ下の方の学校に小、中学校と通っていた。一学年に一クラス。自然相手に川に行くのがあたりまえで、海釣りにも行っていた。そんな田舎だった。
 普通の高校に行きたくなくて工業高校に進んだ。高知市には祖母が住んでいたので一緒に暮らすことになった。おばあさんは夜働いて、昼間彼が学校に行くと言う生活だった。成績がそこそこ良かったので大学に推薦してくれる話もあったが、それを断って滋賀県の湖南市の鉄工所に勤めることになった。そこで金型作りに邁進する。寮と会社の往復の毎日だった。父親も21歳で亡くなり25歳になったら高知に帰ろうと思って、そのまま帰ることになった。高知ではビル管理会社に就職した。
 そんな生活の中バイク好きの仲間の一人の看護師さんの女性と出会った。27歳で一つ下の彼女と結婚。女の子と男の子の二人のお子さんに恵まれた。
 千光士は彼とは高校時代に同じクラスだった。当時も不思議な安心感を持った男だと思った。単に真面目かというとそうでもなく、バイク好きだったり他にも趣味に凝ることが多い。落ち着いてるかと思うと子供のようにはしゃぐ。高校時代の頃と40代後半の現在の印象が少しも変わらない。特別な話をしているわけでもないのにずっと会話が出来る。ものすごい僻地に生活していたのに田舎くさい匂いがない。川や海の匂いがまったくしない。しかし改めてどんな男かと聞かれると、信頼出来る人間だと思う。不思議な魅力を持った信頼できる男。それが栗林豊だ。
 作品は彼に感じた印象の一つを参考にした。川や海の匂いがしないが土の香りがする、その印象を元にして作り上げた。意外にスマートな顔立ちをしているが、そこにやや土くささを加えないと栗林豊とは言えない。
 そしてなんとかうまく表現出来たと少し満足している。撮影は彼の職場の前で仕事着のまま撮ることになった。


2015年2月22日