ありがとう

2012 10月17 日

甲子園に移って二年半?

都会の三ノ宮から移住し、都市と都市の間に挟まれた田舎の甲子園に移りしばらく経つ。しかもここは海がある。この前も久しぶりに浜に行った。そんな甲子園のこころのよりどころ「駒屋」が閉店する。悲しい。俺らが行くとこ行くとこ潰れるなあ。神戸のアティックや花ひろもそう。商売っけがないとこがおちつくんだろね。

今回はお父さんの度重なる入院も含めての覚悟の閉店らしい。最近お客さんも少ないし、ご夫婦も高齢だから仕方ないけどさびしい。たまたま今日行くと片付けてる最中だった。

「ああ千光士さん」とお母さんは言う。この焼酎もってってや。ボトルキープの焼酎だ。思えばこの二年、夫婦で毎週よく通った。駅の反対側に引越しても自転車で通った。週一回でも「ひさしぶりやなあ」と待ってて、猫のとらがにゃあ~と鳴くのだった。独身の銀行マンで毎日通うテラちゃんはどうなるんだろう。「ああ、まだいうてないわ」とおかあさんは平気な顔をして笑う。「淡路島に行くわ」お母さんの実家で娘さんもいるところだ。そのほうがいいのはわかるが寂しい。「とらは?」「うん、二人とも連れてく」猫二匹も移住らしい。「向こうに猫のボスがおるらしい」とお母さん笑う。とらはやってけるんだろうか、あああのふてぶてしい猫に会えないのか。さびしいなあ。なにもかも終わりは来る。でも皆さんに出会えて本当によかったよ。

ありがとう。