おかしな話

2009 9月27日

昼のニュースを見てるとユウセイがコペンハーゲンで石原と随行していた。ぶら下がりの記者じゃない。あいつも出世したな、白州次郎みたいになるかな?

ヤツの付き合いも長いけど、よく続いたな。同じ高知なのに学校も一緒じゃない。どっちも汗臭い不良だらけの高校だった。小学校の共通の友達がいただけ。よさこいで一緒になっただけ。不思議なもんだ。

一回世田谷の下宿に遊びに行ったよ。大学時代もすでに有名で、ラジオ記者の仕事をしていたな。天皇が崩御するかしないかで皇居につめていた。まあろくに家にも帰らないヤツだった。部屋の中は家具もなんにもなくて「竜馬がゆく」が置いてあるだけだった。高知を真から愛する男だった。それでも熱病のような、よさこいが終わるとまったく別の世界だし疎遠になってたな。佐々木が失踪したあたりから付き合いが深くなった。記者には夜回りと言う仕事がある。夜中にVIPの自宅前につめてネタを聞き出すという仕事が。公園で待機してるときによく電話があった。大抵が「女」の話だった。合コンやらなにやらでよく遊んだ。俺が神戸に行くと言ったら、本気で止めようとしたな。それでも俺は腹をくくってた。やっぱり行くと言ったら「なんやと!」と叫んだな。そのあと「俺も大阪にいこうかにゃあ..」と言ったときは笑った。キャラも住む世界も違うけど、お互い自由を大事にしていた。ヤツの自由は権力を握ることでつかむもので、俺は世の中から外れることでつかむもんだった。

よく続いたよ、おかしなもんだ。