こころだけの世界

2005 3月2日

こころを病む人はやっぱり頭がすべてと思ってる人が多い気がする。現実に対処しなくちゃいけないのに、これはなんとかいう心の病で、科学的に分類できる、と言い張る。興奮を抑える薬というのも対処療法にすぎない。やっぱり科学が信仰の対象になっただけかもしれない。

頭の問題は頭で解決するはず、というのはいかにも試験問題と解答の方法論を応用しただけという気もする。これもやっぱり世の中が頭の世界で生きることを強いているので根は深い。

精神というものは元々脳にあるものとは思わない。肉体や外部との関係によってたまたま成り立っている気がする。記憶があるから昔とのズレが少ないだけ。その証拠に完全な記憶喪失の人間は人格がごっそり変わる。

近代化以前の絵画なんか見ると空想の産物、幽霊、神、妖怪やらなにやら見ているととても楽しい。でも現代美術のなかには(もちろん自分の作品も含めて)現実が変質している作品が多い。なにか閉じられている。前者は自然や外部に対する畏怖と愛情が感じる。後者は頭の中だけの世界。自然やら未知の外部がない。頭の中の世界を行きつ戻りつしている。これは現代人の心の病の成り立ちと似てる気がするのはなぜだろう。