しかる

2011 8月29日

嫁さんも人をまとめる立場になっていろいろ悩みも多くなった。真面目で誠実な性格が災いし、部下がそれにつけこんでわがままに主張する。学校の先生とかでもある話だろう。今年から見えるものが変わった、仕事が面白いと言っていたのでそれは残念なことだった。こうしたらどうだ、とかいろいろがんばって考えた。段々家にまでしわ寄せが加わるように感じた。しまいには「もう辞めてしまえ!」とブチ切れたりした。喧嘩も多くなった。

しばらくほっといたら相談したいと言う。ほんとは俺が職場に行きたいくらいだけど、それはお前にとってよくない。俺は自分ならこうするとしか言えんよ。それを聞いてどうするかは自分で決めてくれ、と言った。日増しに言うことを聞かずに文句ばかり言うパートの女性たち。ひどい話はいっぱいあってしかも若いのから40過ぎのおばさんまで群れをなしている。二ヶ月以上横柄な態度が続いていた。そのなかの一人、25歳の女性が午前中仕事に関係ないことをして、上司の嫁さんに報告もせず体調が悪いとか勝手に帰り、ほかの何人もの社員が穴埋めに働いた。苦情が来てはっきり言えと自分も責められた。明日どういう言い方がいいか聞かれた。俺ならまず迷惑をかけた人の前に連れて行って謝れと言う。パートもヘチマもない。同じ仕事をする人間として失礼だろ?それから細かいことは言う。人前でキチンと言うこと。ここで決着をつけないとおまえも信頼をなくす。簡潔、決断、集中だ。

すると嫁さんも腹を決めたみたいで「冷静になった」と言った。実際妻はその通りにした。大勢の前で怒った。25歳はなんと泣いて帰り、翌日に職場に顔も見せずに辞めた。職場は締まり、「責任感じることないから!」とみんな激励してくれたらしい。俺ははっきりして良かったな、と言った。