しょっぱい肌

2008 7月10日

24歳くらいのときだ。ギリシアを一人で旅をしていた。

アテネの屋外のカフェでぼんやりしていたら、向こうから日本人のいい女が来た。彼女はにこりと笑って、ギリシア人に追われてるから助けてと言った。こっちは追ってるのがギリシア人だろうが宇宙人だろうがいっこうにかまわなかった。そんな風にその女とは出会った。日本では英会話の講師をしていると言った。歳は27くらいだった。実家はお坊さんだと言って笑った。なんでもイスラエルに行く途中に立ち寄ったらしい。英語得意なら交渉してくれ、といってまかせた。気がつくと、エーゲ海を一週間クルージングするはめになっていたし、今夜の宿は同じ部屋ということになった。運がいいぜ、そう思ってピ-カンの空に向けて赤ワインをラッパ飲みした。夜、彼女は日本に国際電話をしていた。なに言ってるの、一人に決まってるじゃない、とかアホみたいなことを彼氏らしき相手に言っていた。俺は鼻くそをほじりながらその話を遠くで聞いていた。頭の中はこのナイスバディの女をメチャクチャにしてやる、と言うことくらいしかなかった。でかいケツとナイスなおっぱいが、頭の中を宇宙ステーションばりにグルグル旋回していた。

しかしこれがそんなにメチャクチャはできなかった。(笑)それでも肌がしょっぱかったな、なんてふと思い出した。