そういや

2008 9月10日

朝日新聞の文化面に久しぶりに聞いた名前があった。ミッキーロークだ。

一時はセクシーなアウトローとして一世を風靡したが、あの猫パンチ事件以降失速。なにしてんだろね、と思ってたらなんと、ベネチア映画祭の金獅子賞の「レスラー」の主役として復活していた。花形プロレスラーの最晩年を描く物語で、心身も衰え引退も考えた男が、恋したストリッパーや自分を拒む娘の前で再起を図る。ミッキーまるでおまえじゃないか!恋した相手がストリッパーってとこがまたイカすじゃない。(笑)ベネチアの舞台に立ったときのあいつは、顔もからだも膨れて皮膚は荒れ、きざなワルの面影もなかったらしい。なんでもIRAやヘルスエンジェルスの交流や、ボクシングによる、鼻骨、肋骨、足指骨、頬骨の骨折から、脳損傷までダメージを負い、離婚やら何やら繰り返しメチャクチャだったらしい。それで消えりゃそれまでだけど、こうやって恥もなんもかもひっくるめた映画に出て喝采を浴びるのがいいじゃねえか。(笑)近ごろの日本の俳優なんざ無害なアウトローもどきばかりだけど、ハリウッドにはまだこんなバカがいるんだな。かっこ悪くなって反吐を吐いてても、生き様を見せつけられたらあっぱれだ。

やるじゃない。あんた男だよ。