たいまん

2010 9月19日

引っ越して一年だけどこういうことがあった。

うちのマンションは8世帯の小さなもので、隣のマンションもそうだ。そんな狭いうちのマンションの住人でヤンキーがいる。暇さえあれば車とバイクを改造洗車したり、けっこうでかい音で音楽かけたり友達がたむろしたりしていた。ちょっと気になるけどまあ悪い奴でもなさそうだ、と思っていた。パンチパーマで髭ずらでいきがってはいるけれど。見たところ29くらいかな。駐車場が部屋の真下で一番音が響くのがうちだが、許容範囲だと嫁さんも気にせず過ごしてきた。 最近はそんなにうるさくもないなあ、と思っていたからだ。

それが今日の昼間夫婦で家を出ようとしたら、なにやら警官としゃべっている。何だと思ってみていると、ヤンキーがこっちに向かってきた。「おまえが通報したやろ!」「なんだおまえ」「おまえが引っ越してきてからずっと通報されてるわ!」「なんだおまえいきなり失礼だろうが!俺はそんな卑怯なことするか!文句があったら直接言うわ!」ヤンキーめんちきって、10センチくらいの距離で白昼タイマンはることになった。それでも目をそらさず向かってくる。役立たずの若い警官が真横で突っ立っている。「警官なんか関係あるか!文句があるならおまえも直接言って来い!」「そやからこうして言うてるやろうが!」「俺もお前に文句があるなら直接言うわ!男ならそれが筋やろうが!」お互いしばらくにらみ合っていたが、ヤンもどうも違うということがわかったようで、間抜けな警官に当り散らしながら「向こうのマンションのやつか!」と吠えていた。まあ確かに洗車してただけだから通報されたら怒るかもしれない。こっちはどうやらずっとそう思われていたようなのでいい機会ですっきりした。

振り返ると嫁さんがニコニコしている。「あれでいいと思う」という。「いいもへちまもあるか!いきなり突っかかってきやがって。あんなガキどうてことあるか!」嫁さん笑ってる。

「ひさしぶりに男らしいところ見た」

あぁ?なんか言ってるなと思ったが、つられて俺も少し笑った。