のりこさん

2010 8月23日

あんまり千光士母について勝手なことかくとまたどやされそうなんできちんと書いとこうかな。

母はふだんはのんき者だ。ああ、そうかね。とかたいしたことない話にはとぼけたことを言う。私の親はやりたいほうだいやったき、子供はみんなしっかりしたわね、が口癖だ。外では温厚で優しいが言うべきことはしっかりという。これが俺にはがつんがつん言うわけだ。子供がエスカレーターで遊んだりしていると、こらこら危ないぞね、と注意する。フラダンスの仲間からしょっちゅう電話がある。相談ごともよくされる。うちの嫁には優しい。もう佳子さんは家族やからなんでもいうてね、と妻には言う。妻は実家に帰るのが楽しみで、竜宮城にいける、という。しかし親戚がいるところでは息子の嫁として振舞うように言い聞かせもする。ほかの親戚の嫁さんが実家に帰らん事を言うと、嫌やったら帰ってこんでもえいわね、という。そういうわけにいくか!と俺が言う。妻を連れて帰るのも大事なことよ。別に嫌やったらえいわね。そうもいかん。まあ、いつもこうだ。母は親父の実家でずいぶん苦労したので、そこら辺はサバサバしている。父方の親戚とはいろいろあった。一番えらい目にあったのは母だ。俺はそれが許せずに、親戚を問い詰めたし、いまだに関係が回復していない。母はそれでもお見舞いにいったりする。俺にはそんな器量はない。家にいるととにかく炊事家事をしている。気になったら考えずにすぐに電話する。ネット携帯もやらない。昔は練炭だけやったぞね、となかなか暖房も入れない。健康のためにフラダンスに体操、趣味で絵手紙をしている。庭いじりが好き。絵もガラス食器も好き。昔は大丸ギャラリーで販売員として働いてた。朝から、みのもんたを観ている。母と自分は似ていることも多い。反発もしたしいろいろあったけれど、話は多くしてきた。母は昔から家族のことで大変苦労した。ここではいえないとんでもないことばかりあったが家を一身で支えたのはあの人だ。それでもとまどう自分を外の世界に送り出してくれた。狭い世界におったらいかんぞね、と。

おかあさん、ありがとう。