まとめ

2008 12月17日

今回の個展は、極端に個人的な作品を作ったため、観客の個人的な部分を引き出す結果になった。

作家側の問題もあった。DMを含めた宣伝の問題。内容に若干誤差があって観客をその時点で選んだこと。製作期間の問題。これは今までの方法論で、短い時間内での制作が余計な思考を介在させないと考えてのものだった。しかし今回はあたらしい問題に挑戦するに際して、そのことが裏目に出た部分もある。手法の問題。具体的個人を取り扱うことで、ベーシックな技術が出たこと。このことは製作期間の問題と絡むが、「うまさ」が出たために絵の問題で終わる人が結構多かったこと。それから対象の人間の存在や主張が強く、描き手としては絵に収めてしまった感はある。

それとは反対にモチーフやテーマを具体的かつ直接的にしたことで、若い層、特に女性に強く伝わったこと。前述したことと矛盾するが、手法もへちまもない、とにかく生なものを描こうとしたことが、何かを確実に伝えたということ。近くて強い対象を描いたことでモデルと制作が密接に絡み合ったこと。そのことでモデルの視点、女性の視点が作品に入り込んだこと。そういった具体性が観客の具体性を引き出したこと。などなど。自分でもちょっと今までにない領域に足を入れた気がするし、観客の反応が作った後も入り込んでゆく、作ってゆくと言う厚みが重なって、これからの発表、活動に大きな影響を与えそうだ。