むかしばなし

2005 6月24日

21くらいのころ、バイクの事故で2.3年入退院を繰り返した。まあ、貴重な経験だったが、おもしろいことに苦痛は極限まで行く妙な結果を示す。まず、なにかに捕まっていないと我慢できない。次に苦痛の波動は心臓の鼓動とリンクしている。まるでからだぜんたいが心臓みたいになる。あと、おかしなことに腕の擦り傷のほうが、えぐり取られて穴の空いた 足より痛い。これはおかしな発見で極限の苦痛だと具体的な位置を特定できない。だからといって平気で苦しくないわけじゃなくのたうち回っている最中の観察だったけど。

まあ、いやな思いもした。人が絡んでたから恨み節の一つもあったけど、人を恨むのは自分にとっても不快な感情で自分を駄目にする。だから弁護士と保険金でかたつけて、金もらったらとっととエジプト行きの切符買った。旅は最高でアテネで女と知り合ってエーゲ海クルーズしながら「ざまあみろ」なんて思ったけど。(笑)

今はそのころのこともそんな嫌な記憶として思い出さない。我ながらタフだとも思う。いろいろあったけど嫌な記憶はあんまり憶えてない。どっちかというと憶えているほうがスゴい。そんな情熱ないし。(笑)