アートなお値段

2005 2月11日

アートの市場が不健全なことは誰でも知っている。

ハナクソな作品でも有名なアーチストのものだと値が跳ね上がる。価値イコール、プライスというのは普通の社会側にアートが与されている証拠だともいえる。だから大衆は支持しない。

意外な方向の資産という面が大きくなると文化的興奮から離れる。だれも責めないのはそれにのっかれば楽だからだ。もちろん何を描いても売れるならまともなキャッチボールができないので、作り手としては死んで行く。ディーラーの言うことにだけ耳を傾ける。

お金は社会の約束事。本来絵が家とか食べ物に変わることはない。だからお金というルールを作って交換できるようにした。交換先を想像しながら絵を見ると意味は変わるだろう。アートが頭の世界から離れないのは必然かもしれない。生理にうったえるポップミュージックが対極にあるように。

絵の値段をもっと上げたいとか言う友人がいたけどね。

別に責めもしなかった。俺は俺でやってくよ、そう思って別れたけど。