キッズアート

2010 8月3日

キッズアートプロジェクトに参加している。こどものアートと触れるのは長年の思いだった。

数回に分けて練り上げてゆくものと、単発のものとがあるが、夏休みに集中している企画だ。武内さんという長年子供とアートの関係に携わってきた講師が中心になって進めている今年で何回目かのプロジェクトだ。行政からの助成もいただいて巨大壁画を作ったり、工作で街を作ったりしている。

こどもと触れてなによりすばらしいのは、彼らは線を引くこと、塗ること、作ることに迷いがない。躊躇せずバリバリ進めてゆく。まあほっとくとめちゃくちゃになるけれど、そのエネルギーに触れるのは楽しいし発見がある。中には手や足にどんどん絵の具を塗ってゆく子もいる。真っ赤に足の裏がなる。つるつる絵の具がすべるのが気持ちいいらしい。それがみていて楽しい。工作は絵より具体的だ。女の子は皆家や部屋や洋服や生活に根ざしたものを中心に作ってゆくが、男の子は塔やタワーのように大掛かりな造形物で上へ上へと延びて行く。人間の本能ってのはこういうところにあるんかなあ、と感動を憶える。一人の男の子は、美術館、発電所、タワー、市役所など一人で次々に考えて図面のようなものを引いてゆく。こういう才能は伸びていってほしいと願うのみだ。それから子供たちの顔。おとなになると想像できるようなしっかりとした顔立ちに見入ってしまった。最近社会人の絵にも触れる機会があって、本当にその個性に感動する機会が多いが、こどもたちの作品も本当におもしろい。絵や作品って本当におもしろい。こういうことに携われるのは幸せなことだと思う。

さあ次は展示だ。