シビアなもの

2011 10月17日

制作に時間にずいぶん時間差がある。

長くかかればいいいいというものでもない。短くてもいいものもある。ただ自分が考え過ぎてしまう場合時間がかかるようだ。安岡さんは時間がかかると思ったがそうでもなかった。こうちゃんは時間がかかっている。一番は背景にある友人の数が多いのと、彼の家族も関係してなおかつ同い年の同級生ということがある。考える要素が強い。おまけに彼の人間性の深さに少しやられた感がある。時間がひかないと冷静になれなかったようだ。少しいい作品も出て来た。しかし実物に負けているし写真にも負けている。それではわざわざ絵にする意味がない。自分の個性を発表するのと違い責任と勝負がある。まあ彼に負けたくないんだな。

習作が作品になるにはなにかがいる。人間が独り立ちをするかどうかのようなところがあって、気がかりなままだと渡せない。最終決定は他人の目も必要。作品にあまり思いが付着すると判断が鈍る。まあでも仕事ってのはそういうもんだろう。お客さんやファンと作り手は違う。ここが間違うところで、こんなに好きだからその仕事ができると勘違いする。そもそも好きとか言う感情の付着が仕事の邪魔をする。かといって合理的にやって感動は呼べない。いつも地獄の苦しみだ。

仕事も人の育て方も作品もシビアなものなんだ。