デモ

2009 1月10日

派遣解雇のデモをテレビで見てなにか変わったと思った。

集団に関心が向いている俺は反応した。切実さが伝わったからだ。今の時代の集団を描きたい。直に触れたいと考えた。もちろんさまざまな集団を見たいが主張する集団を見たい。先日知り合った運動家に情報を聞き、大阪でのデモを視察することにした。デモを直に見るのは初めてのことだった。本来は雇用の解雇のデモが見たかったが、イスラエル空爆に反対するデモだった。それは大阪中之島公園で集まっていた。様々な団体がプラカードのようなものを持っていた。代わる代わる代表がアジテーションする。凍える天気でガザからの国際電話の実況もあって生々しいものだった。思っていた以上の人数がいて、やはり切迫感があった。デモは集会のあとに大阪駅まで警官隊を従えて行進した。こうやってはじめから見るとデモもわかりやすい。内容に一般客も共感したのか、以外に疎外感もなく応援もあった。思った以上に感じるところもあったし、いろいろな世代、性別の人たちが集まっていた。俺はカメラを抱えていた。感じることはいろいろあった。デモも集団も団体も俺は嫌いだった。凍えそうな空気の下で俺は考えた。