トラや

2011 9月30日

先日いつもの駒屋で飲んでると、母と子の二人がいた。

最近引っ越して来たようだ。なんでも前住んでた浜側にいるらしい。じゃあ、あの暴走族しってます?と言うと、ああ!と言う。相変わらず有名らしい。あそこには立ち寄らんようにしてます。と言う。賢明だ。まだやっとるのかあのアホども。引っ越して正解だな。ご主人が亡くなって、高校生の息子さんと二人で住んでいると言う。精悍な感じの少年だった。「東京に行きたいとかいうんです」「いいじゃないですか。それが普通ですよ。男は親元を離れた方がいい」「そのうち迎えに来るって言うんですけど」ご主人なくなって寂しいのかもしれないな、と思ったけどそれで家に縛られるのは寂しいことだとも思った。「勉強もっとしたほうがいいと思うんですけど」なんでもバスケかなんかやってるらしい。「あー、勉強は適当でいいですよ!それより人間関係です。運動やってるならがんばったほうがいいですよ」どんなに頭がいい人間でも人を動かせないと仕事にならない。まあでも人の家のことなんでそんな話はつっこんでしなかった。

猫が好きでね、立ち寄ったんです。母親はそう言う。とら!かわいいでしょう!こいつ。俺はとらに声をかけると、とっててってと寄って来て椅子にちょんと乗る。頭を撫でまくった。馴れてますねえ。

そうだ、とらの前じゃ難しい話はヤボだ。