バイ!

2007 10月9日

好きな芸術家も変わった。映画ならキューブリックから大島渚になった。キューブリックは自分のイメージとおりにするために何百回も

撮り直しをする男だ。大島は一発取りに近い。芸術なんて考えるな、生命力をなくすな、そう考える作り手だ。キューブリックを信奉していた僕には大島の言葉は目から鱗だった。

しばらく集団というテーマに焦点を絞ってきたが、もっとペインティングや紙の喜びという美術の快楽が強くなって来た。作品というものは自分もわからないところで、鋭く自分の状況や先を予想させるとことがあるけれど、今回がまさにそうだ。韓国や外国の人たちと交わったことで、視点の変化があったし、乱雑さを愛することを隠す必要がなくなったからだ。いい加減さは人間らしさと生命力に結びついているんだな。バイ!鬱病列島。俺はもっと好きに生きるよ。