マイク.フィギィズ

2005 9月9日

20代のはじめの頃、場末のレンタルビデオ屋で「男が女を愛するとき」というタイトルのビデオを借りた。三本セットのオムニバスでその中の一遍の物語が特に気に入った。タイトルは「ヘンリーミラーのマラ」だったろうか。女優はジュリエット.ピノシュ。男優はスコット.グレン。絶妙な空気と言うか、ささいな目線や会話の間の感情の揺れのようなものを描いていて、自分と体質が似てるなと思った。フランスが舞台だったのもあるのか、目を合わせれば便所でことに及ぶような男女関係じゃなかった。音楽も秀逸で空気を代弁している音楽だった。監督が音楽もつとめているのは後で知った。

この映画でスコット.グレン も興味持ったがやはり監督のマイク.フィギィズに興味を持った。スティングが主演の「ストーミー.マンデー」や同じテイストの「リーヴィング.ラスベガス」なんかもよかった。ナスターシャ.キンスキーが久しぶりに出た「ワン.ナイト.スタンド」はまた好きな空気が漂ってた。大人の映画だしね。日本人がやると陳腐になるだろうし、大人のいい女になって現れたナスターシャの代わりはなかなかいないだろう。

最近どうしてんだろね、マイクさんは。写真見てマイケル.ムーアみたいでぶっとんだけど。