ライブペイント

2012 7月10日

ライブが終わった。

今まではなんバンドかのひとつだったが、荻野くんと二人で単独のライブは初めてだった。まさか二十歳でバンドのボーカルしてライブハウスに立って、この歳でこうなるとはね。(笑)しかしライブペイントはほとんど見たことない。というのもお決まりのパターンがあるからだ。ただ絵を描いて公開制作をやるパターン。線の羅列や火をつけて調子をつけるパターン。ほとんど音楽はBGMどまり。

自分がやる場合はこうしようと、今回は特に明確にした。明確な形を描く。今回は前半がエンジン。後半が建築物。線やタッチ、描き方で音楽と共鳴させる。描いては消すと言うやり方で、物語性を持たせる。絵は残すものという価値を消す。作品が交錯してゆくので、前後の線の重なりは意識したし音楽とのやりとりは重要だった。さらにここへ、パフォーマンスという部分が加わるが必死で絵を描く行為そのものを見せることが意味がある。

最後に作品を捨てます、というと驚かれて、じゃあここに飾ってよ、となった。最後がよければ残したかもしれないが、もういいとことは通り過ぎたので執着はなかった。なんでもかんでも残すわけにはいかない。いい場合は残すし、悪い場合捨てる。それだけ。

一体一の作品は永遠に残すつもりで描いている。これは残さないつもりで描いている。どっちが本気というわけではなく目的が違うだけ。