ララランド

2017 3月21日

最近映画はほとんど映画館でしか観ない。つまり金払ってもいい映画しか行かない。そうなると日本映画はいかなくなる。アニメとかテレビの焼き直しとかいかない。やたら感動を押し付ける映画もしんどい。安パイなものしかない。マイナーなよさはテレビ東京とかの深夜ドラマのほうががんばっている。だから、シンゴジラはよかった。あれは金払える。園子音が金もうけの映画と言ったが、ほんとうに金がもうかる映画は日本では少ないよ。

やはりアメリカはすごいと思ったのが「ララランド」だ。この監督は「セッション」でこいつすごいな!とお思ったら一気に頂点まで行った!しかもものすごくアナログなものに愛着を抱いている。ジャズや生身の人間の存在自体に。クリエイターの悲しみを理解している。それを曲げずに頂点を取った。「ララランド」の企画自体が無名の監督には金が出ず、有名な曲を使え、ジャズではなくロックミュージシャンの話にしろ、エンディングを変更しろという要求に屈せずこの成功を勝ち取ったことに拍手を送りたい。この映画はミュージカルということに重点は置かれていない。ドラマの味付けに音楽や踊りがあるおとなの甘くてビターなエンターテイメントだ。