リアル

2008 6月23日

ちょっとしたことに真実がみえたりする。

先日久しぶりにあるギャラリー関係の女性に会った。44歳くらいの方でお子さんが一人いる。突然お邪魔したから驚いていた。しばらく話していて少し裏に引っ込んで出て来たら、口紅を引いて戻って来た。少し驚いた。唇は印象的に艶やかだったからだ。

同じような話で、祖母の話がある。もう亡くなったが若い頃は女優だと言う噂があるくらい美人だったらしい。しかし俺の記憶ではもう最初からばあちゃんだったので、俺はいっかなそんなことは思わずばあちゃんとして相手をしていたし、向こうも孫としてあしらっていた。俺が高校生くらいの夏のある日だった。暑い夏の日にアイスをばあちゃんからもらって、2人で食べた。普段は色気もへったくれもないはずなのに、その瞬間、少女になって食べてるような錯覚を覚えた。一瞬の仕草に女が突然立ち上がった。ぞくっとした。ばあちゃんは全く意識してなかっただろう。後にも先にもそんな瞬間はなかった。身内には一度も話せなかった。

あれはなんだろうな。忘れられないリアルな瞬間だ。