一寸先

2011 8月24日

自分は44だが、81歳の女性をこうやって観察したことは今までにない。親戚の安岡さんだが、皺のいっぽんいっぽんを見つめるのは恐い。老いに対する恐れか?血のつながった親戚だからか?今までに老女の顔を見ることを避けていたからか?なんともいえない思いがわいて来る。いつか自分が老人になったならこの思いはどう映るんだろう。

さて、ジバゴだ。皇帝に支配されない、ブルジョアと平民は同じ権利を持つ社会。そんなお題目の革命は、個人の土地も資産も奪い平等の名の下に政府に搾取され監視される世の中になった。過酷だ。ひどいもんだ。自国の人々が殺し合う中で医者であり詩人である主人公ジバゴはまぶしい。詩なんて戦時下では糞の役にも立たんと思ってたけど違う。過酷な状況だから意味がある。それにおれはやっぱり軍人にはなれそうにないな。革命戦士もごめんだ。右翼の闘士にもなれない。勤王の志士も無理そうだ。やっぱしただのろくでなしか。まあそれも一興だ。いつの世でも俺は個人の考えで生きて死にたい。ただそれだけだもの。

紳介が引退したそうな。頭のいい男だから計算の上のやり方だろう。なにがなんだかわからんが、言えないこともあるのかどうだろう。一寸先は闇だ。