一対一

2011 1月24日

常々、日常に根ざした制作や関係性を模索してきた。「ガソリン」もその種にするつもりだったが、まとめんのに四苦八苦になってしまった。今のアート界は海外のコレクターのニーズに応えた作品が主流だ。村上隆がやろうとしているのは、そのニーズに応える製品作りである。こういう人もまあある意味必要ではあるが、コマーシャルギャラリーはおかげでガキとビョーキばかりの作品にならざるを得ない。リスクを負えないわけだ。その他の作品は旧世代のフォーマットに依拠する。ここがやっかいで、他のジャンルのように表現の選択肢が極端にない。発表の場所ももっといろいろあってもいいだろう。発表と言うこと自体怪しいし。要は人の目にさらされると言うことだ。まあギャラリーだろうがなんだろうが、システムを作ったものに乗っかっていたらそれを作った側の嗜好や予定も利益も超えることなんか出来るわけがない。まあ世間の仕事の構造と同じ。作品をある程度自分の方向の範疇におくためには、生活に根ざし継続拡大する仕組み作りは自分で作ってゆくしかない。その答えの一つが今回の一対一のプロジェクトだ。実は人数を目的にしたり、土の素材を関わらせたり、やっかいなハードルを作ったおかげでまったく進まなかった!土で病気にもなるしそんなに長い目標たてても生きる保証もないわ!三日先でも頭痛い自分にそれは無理である。そう思って今年になって重たいものは一切ぶった切った。そうるとすでにエキサイティングな出会いがあった!そういった人と人との密接なぶつかり合いをやっていきたい。自分の人生をもっと充実したものにしたい。もちろん金も絡まして。いい大人が金もからまん仕事やってたらふやけたものしか出来る訳がない。

みなさんも対決してください。