中学校の頃

2009 6月16日

だいたい学校はダチに会いにいく場所だった。休み時間はとにかくプロレス。廊下がリングになって大騒ぎ。骨折するヤツもいてね。学校は町に一個しかない公立。高知に私立なんてほとんどないし。一学年3クラスしかないからみんな友達。校内暴力の時代だから先生かわいそうでね。父兄も文句言わないし、まあ全国的にブームだったから。中学が町に一個しかないから頭いいヤツも悪いヤツもいるし。そんなことどっちでもよかった。親も勉強がどうとか別に言わない。偏差値なんて言葉自体知らなかった。まあみんな山田町の山田高校か赤岡町の城山高校に大体行くし、一部が高知市に行くくらいで将来の悩みなんて聞いたことがない。ガリ勉してるヤツなんていなかった。塾でやってたんだろうけど、まじめなヤツは裏切りもんに見えたんだろうな。成績で競争した覚えがない!高知には大学が一個しかなかったし、教師も父兄もそんなこと要求してなかった。俺も一夜漬けでそこそこできるから、なおさらやる気もない。昼休みも野郎どもと屋上でプロレスか格闘技かエロい話で忙しいし。遠くに海なんて見えてますます眠いし。教科書はとにかく落書き。隠れてダチと将棋なんてしてたな。バックネット裏ではコーちゃんが果たし合いとか、隣の赤岡中からバイクで殴り込みとか楽しい話題はつきなかったなあ。俺も何度かやり合ったし。小学校はもっとひどくてみんなで教師に主張ばかりしてたな。楽しかった。学校で嫌な思い出なんて一つもない。ムカつくヤツは一人か二人でみんな仲間だった。もう一回あのメンツで小中学生やりたいくらいだ!