人間の火

2008 11月5日

愛のコリーダは1936年、女中、阿部定が性交中に愛人の首を絞めて殺害、局部を切り取った事件を映画化したものだ。女優はともかく男優が問題で、撮影中に勃つか?という大問題に挑む俳優はほとんどおらず、最後の最後まで決まらず難航したらしい。セックス撮影中にはスタッフが追い出され、大島渚と女優、男優の三人のみになったこともあったらしい。男優、藤達也はこう言った。「監督が真っ暗な状態の中しゃがんで待つ。いけるということになるとライティングとカメラの両方のスイッチを押す。闇の中で人間三人が潜んでいるっていうそのときは、三人が一体化したという感じがすごくした。あられもない、きわめてプライベートな行為を写し続けることで、ものすごくピュアなものを抽出した」そう。主張云々より、人間の火のようなものをとらえた気がする。

すでに嫁さんと二人で100パターンのポーズをとって記録、描写した。それを自分が客観的に眺める。男と女。なぜお前と俺なのか?お前はお前たちはなんなんだ?そんなものを問われる。極めて深く難しいテーマだ。しかしほんのひとかけらでもいいから何か残せたら、と思ってる。