人間を描く

2012 11月29 日

ほんとにやりたい絵ってどんなですか。

そんなこと聞かれた気がする。人を描くのは実はそうなんだが、依頼されて描いているように見えるとまた違った見え方になる。人を描くのがもっともやりたいことで、益々確信に近づいている。それが実感だ。

若い頃の自分は自由な表現、表現の自由にこだわっていた。その実それはなんにも自由ではなかった。論理的にも考えたし、思想的にも訴えようとしたし、資金を集めて、表現の自由の元に発表すら行ったが自分にとってその自由はどうだっただろう。

今描いている絵、ライブもすべてお金を絡めた他人との共同作業だ。それは現実に根ざした行為だ。自分というものの意味は実は他人との関係で成り立っていることを実感する。自分と言うものを掘り進めてゆくと、他人との関係のみで成立していることがはっきりとする。個性と言うものの正体は他人との関わり方の違いで、孤独に点在していることじゃなかった。それは今の作品の成り立ちと全く同じだ。

人間を描くとそこにすべてが詰まっていた。