今の想い

2017 8月1日

自分はそう、。

若い頃、輝いた青春を送りすぎた。だからその青さをずっと引きずった。

あの頃夢中になるのが、攘夷でも戦争反対でもよかった。ただ芸術と女性に夢中だった。そして熱い友人たちとの日々に。

「戦場のメリークリスマス」をひさしぶりに観たとき、あれはあれで戦時中の青春だろうし、坂本やたけしの青春も定着していたはずだ。「ミッドナイトラン」のデニーロを観た時ですら、中年の悲哀のなかに熱いものを見つけた気がする。

だから自分の作品も青さの中にいた気がする。

あの頃母親なんて描こうなんて夢にも思わなかった。家族なんて見向きもしなかったし、トンがったことばかり言っていた。でも今はもう恥ずかしいなんて思わない。

青さは透明度を無くし、白い色に近づきつつあるのか。青春はもう戻らないからこそ輝きを増してゆく。かと言ってあの頃に戻りたいとは思わない。今の想いを大切に感じている。

自分は今でも迷い悩み歩いている。