優作

2005 1月27日

松田優作はリアルタイムで見ていたので忘れがたいアーチストだ。

「太陽にほえろ」から「ブラックレイン」まで同じ時代を生きることができたのはうれしい。大学の頃、友人の家で訃報を聞いたとき、だれもが張りつめた空気になった。彼はそんな存在だった。

彼がスゴいのは時代に合わせてスタイルを変えていったことだ。肉体がかっこわるいものになって、普通の人を演じ始めてからが俳優として本物になったように思う。そう言う意味で「ヨコハマBJブルース」あたりから「追う男」までが特にシンパシーを抱いた。もちろん「野獣死すべし」の狂気や「探偵物語.テレビ」のカッコよさも大好きだけど。そしていろいろなものを経て得ることが出来た「ブラックレイン」の存在感。かっこよすぎる。

そんなことばかり言ってたら彼は、簡単なもんじゃねえよ、なんて笑みを浮かべて笑うかもしれないけれど。