全速

2011 12月19日

音楽屋と付き合うようになってずいぶん変わった。

彼らは自由競争の市場にいるから営業活動も活発だ。本当に反省しないといけないのは美術の世界だ。自由競争じゃない。ほとんどの美術家が一部のコレクター、好事家、評論家のために制作お披露目している。だから個展が一年に一度とか何年に一度とかになる。宣伝や営業なんてしない。DMギャラリーに撒くだけ。ギャラリーもありきたりの宣伝しかしない。それは売るものではないと言う前提でやってる。あるいは一部のコレクター専門家に向けた宣伝しかしない。そんな変わり者がそうそういるはずもなく、買い手に合わせた似たような作品が増え、市場も限られる。外国に市場を広げるというやり方が一時はやったが、海外のアホなコレクターのニーズに合わせたジャパンポップな作品はやはり幅も狭くくだらんガラクタしかない。海外でも外側と混じってない内輪なんだな。こんなやりかたで多くの人の習慣や嗜好を変えられるわけがない!普通のサービス業は違う。娯楽なんて余剰なものだから、宣伝も営業も必死だ。芸術とか文化とかほざいてない。自分も含めて爪のあかでも飲まなければいけないし、今飲んでます。

先日出会ったメロンオールスターズのベーシストと今度ライブやることになった。それからいま最も話の合う美術家、谷内一光くんともライブがやれそうだ。さかのぼること数年前、たまたまアートバトルのトーナメントで対決し出会ったが、またしても共演出来るとは不思議なものだ。そしてライブは一体一の宣伝活動にもなり、今後両輪として走って行く覚悟だ。こうちゃんの絵も出来て、おかげさんで来年は全速で走れそうだ!