同じ線の上

2008 6月4日

三週に一度バー超能力で議題を一つ決めてディスカッションする。今回は「シュルリアリスムとはなにか」だった。発見はじぶんのやっていることにつながったことだった。

ずいぶんむかしデペイズマン、異質なものの組み合わせによる化学変化を絵にしていた。エロティックな装いのやつだ。アイデアが行き詰まり量産できなかった。ある時期から何もかも変えて自分の衝動に近い方法を選択して作品を作った。自分の意識をなくすくらいのスピードで大量に描いた。異質なものを組み合わせた作品とスピードのある作品、同じ発想じゃあないと思っていた。これが違った。なんでもシュルリアリスムは自動書記から始まり、書くスピードを変える行為から始まったらしい。あまりにも早く書くと、主語も動詞もなくなって、自分すらなくなる。名詞がごろごろところがっている状態になるらしい。これが絵画になると、意味なく異質な物体がころがっている状態になる。え?スピードの先にあれがあったわけ?と驚いた。そうすると自分は全く異なったことをやっていたように見えて、同じ線上を進んでいたことになる。

びっくりした。