園子温

2012 11月1 日

園子温の映画を観た。

当時俺は東京にいて大学で映像を学んでいた。ぴあフェスで賞を取っていた彼の名前とイメージはいまでも憶えている。ああいった映画は多かったがそのなかでも印象はあったがその程度だった。石井聰亙、映画「鉄男」とかの同系に見ていて、熱いだけで内容がないというのが当時の印象だった。ちなみにここに出た系の作品は一切観ていない。

そんな園の映画が最近評価を得ている。まだやってたのか、と言う感想と、本物なんじゃないかという思いがよぎった。そしてやはり震災に直撃した「希望の国」という映画を撮ったことがピンときたからだ。「ヒミズ」を観た。熱いと言うか過剰。体調が悪いと観るのはしんどい。若い頃ならこういうのもきたかもしれないが少々しんどい。ただ善意の強制に対する反発と、震災と原発と言う超現実に対するぬるい善意の対比が本質だと見た。そう言う意味では北野武などの意識とも通じる。先日若松孝二が死んだとき、今若松のような監督がいないなと思ったが、ふと園子温の名前が浮かんだ。

そして印象的だったのが作中に出て来るヴィヨンの詩「軽口のバラード」だ。

牛乳の中にいる蠅 その白と黒はよくわかる

どんな人かは 着ているものでわかる

天気が良いか悪いかもわかる 何だってわかる

自分のこと以外なら