大事なこと

2010 9月3日

木村裕昭という医学博士と横尾忠則の対談をたまたま読んだ。この人もともと外科医だ。メスで切ってばかりいたが、悪いところをとってもまた別のところに病気が起こる。そうなると病気の原因が別の次元にあって、それが肉体に投影されるのが病気と考えた人だ。性格が病気を作ることの大きな誘引になってそこを治すと病気も治る、という予防医学に進んだ人だ。「変わろうという意識が働いてる間は変わらない、ここに謎があるんです。治したいという意識をなくしたときに、勝手に治ってゆく。変わろうという意識の下には潜在意識の中で変わらないもんだということを認めている」おもしろい話だった。

自分の出会いの中で女性との出会いが大きく流れを変えるところがある。それはもちろん女性が好きというところもあるが、あんまり節々に続くとなにか理由があるような気もしてくる。もちろんなにかあるんだろう。木村先生の話も参考にすると、ぎりぎりまで追い詰められて、疲れ果てて自分を投げたようなときにぽっかりと出会いがある気がする。経験上そんな気がする。

河合隼雄さんの本でおもしろい話があった。ロールシャッハテストという連想の人格診断でユングが注目したのが、連想の内容より連想する時間だという話。

なににこだわってるか。

美術屋さんと話すのが最近おもしろくない。まあ若干一人、二人というところか。頭で話すのが意味がない。アホくさくて聞いてられない。人を理解するってのは瞬間だ。からだや直感で感じることが強い。どんなに長い間話した奴らより、それが結果的に理解している。不思議なもんだ。難しいこと書いてるけどあんまりそういうこと人と話しても意味がない。こういう場所で書くくらいか。

もっと大事なことあるんだな。