奇妙な偶然

2015 6月8日

奇妙な偶然の一致。確かに奇妙な偶然はある。

大好きな「戦場のメリークリスマス」という映画で検索していたら、あの河合隼雄さんの名前が見つかった。この三十年映画のことを調べても関係があるなんて一切聞いたこともなかったのに。河合さんがユングの研究所で渡された一冊の本が映画の原作である「影の獄から」だった。感動して涙を流したと書いてあった。そのことが書いてある自叙伝を早速注文した。しばらく届かない。しかし一年に一回しかいかない場所の本屋をの前を通ってたら新装版のその本ががたまたま目に入った。古い本なのであるわけないはずなのに。本を探してたわけでもないのに。

この映画は何回も観たし大島渚の映画は深く見て来た。河合さんの本も熟読して来た。まったくかけ離れた存在の二人が三十年の時間を経て一本の線で繋がった。この驚きは言葉では言いがたいものだった。それがまた別の偶然で繋がった。実は大島もたまたまあの本を本屋で手に取ったことから、映画にしたいと思い始めたらしい。

河合さんによればこうだ。「シンクロニシティで大事なのは無意識の中で大事なもの。自分の無意識が外のものと呼応する。」まさにそれだった。なにかドキドキする。

実は恋愛なんかもそういうことかもしれない。