怒り

2005 4月4日

だれだってそうかもしれないけど、10代20代はやたらなにかに怒りがあった。くだらないことからなにから大きなものまで。社会に対する怒りも常に持っていた気がする。俺はだまされないぞ、そう思って。

今にして思えば、世界というものを一気に理解しようとしていた。

獣であることが社会に知れれば動物のように隔離される。もしくは「時計じかけのオレンジ」のように去勢される。知性はこの社会に生きるための武器だ。そんなふうに思っていた。傍から見ればトンガってた気もする。そうだったったけ?なんて思うやつもいるだろう。

映画「愛と希望の町」なんか観ると根源的な怒りに圧倒される。それはどんな種類の反抗的な映画より強い怒りがみなぎっている。大島は少年の頃、いったいなにに突き動かされたんだろう。