拳闘

2008 7月31日

拳闘と昔は言う。ボクシングは好きだ。

東京にいる頃は後楽園ホールに言ったこともある。一番覚えているボクサーはやっぱり辰吉。同世代ということもあるけど、あいつは輝いていたな。ボクシングのように生身の人間同士が拳一つで命を賭けて勝負する世界はない。残酷だとか馬鹿なことを言う奴は、平気で動物を去勢するような奴らだ。どこが残酷だ。あれは腕力の勝負じゃあなく、人と人の度胸と意志や生き方の勝負だ。そこに偶然が加担する。まるで人生そのものじゃないか。虚像ばかりの世界であれほど純粋な姿はない。おかげでただのボクシングは人気がない。そこに虚像をくっつけて売り出したのが亀田だ。人気は出たが純粋じゃないので、虚像をなくすと空っぽと言うことになる。

なぜかボクシングの会場には凛としたいい女が多い。マッチョな男を捜してるわけじゃない。いい女は勝負する男への嗅覚が鋭い。

きのう内藤大助の試合を初めて観た。終始おされていたが逆転KOで勝った。泥臭い戦いで、なかなか今はいないタイプだ。勝負を最後まで捨てなかったことが彼の勝負勘だろう。そこに生き様が出る。