春画

2009 12月20日

春画もおもしろい。実は今のポルノならそういう職業の方がモデルになるが、春画は一般庶民を描いている。子供も若者も老人から動物まで、あらゆる階級を描写している。ユーモアを基調にしていて今のポルノとは視点が違う。まず男性の視点ではない。男女が平等に描かれ、どちらかというと女性が強く、男はこっけいに描かれている。これは読者が女性も多かったことからもうかがえる。しかも春画で描かれている女性のファッションが、企業の広告になっていたりして、ある種の女性誌のような部分もあったらしい。風俗を性を中心に活写しているわけだ。今のエロスや性意識は明治以降の西洋型教養だ。日本人にとって今の生活が新しい状況であるともいえる。昔のように12,13で性に目覚めて15くらいで結婚というのは生物的には自然かもね。しかしこうやって性をおおっぴらに謳えるってのはなんて気持ちがいいんだろう。春画にはそういう気持ちのよさとユーモア、そして生な生物の実態がある。

性交中の台詞「ア、気がとほくなるやうだ。もう~奥の上のほうを。それ~又いく~。ア、ヲ、~」今といってることいっしょじゃないか!ポルノ(春画とはちがう?)読んで、少年がマスターベーションするところも今と一緒。人の性を覗いて興奮するとか同じ。

なんにも変わってないんじゃないか?、??