東京から

2006 4月6日

高知で育って、長い間東京にいて、神戸なんかに来ると、どこに肩入れしていいか困るときがある。

大阪人は東京を目の敵にする。まあ劣等感の裏返しだろうけど、東京人はほとんど地方出身者なので、目の敵にされても東京にそれほどアイデンティティーもないが、それでいてあまり言われるとむかつくという状態に陥る。大阪人はそこをあまりわかってない。東京生まれは地方二世が多いし、生粋の東京人が少ない。多摩地区や埼玉、千葉は、東京もどきの地方なのでやはりどことなく居心地が悪そうだ。

こっちに来てみて分かるのは、意外にベタな大阪人のほうが相性がいいということだ。生粋の江戸っ子に近い。汚い大阪弁に感動すら覚える。神戸っこは東京とも違和感がないかわり、あのアクの強さがない。そう考えてみると、実は生粋の土佐っこという自分が浮かび上がってくる。こう言う場合地元にいるときはそうでもない。不思議なもんだな。

まあでも大阪人はあんまり東京人を責めない方がいい。東京人は反撃するほど、あの場所に愛は持ってない…。