2006 3月24日

ドリームガールズ観た。普段見てる聞いてる歌がいかに、にせもんなのがよくわかった。(笑)

ハーレムでゴスペルを聞いたとき、ああこれは生活の延長であり会話の延長なんだなあと感じたことがある。恍惚感に溢れたステージと観客との差がなかった。観客もからだを震わせて神に祈っているし、聖書をじっと呼んでいる黒人もいた。ショーとして独立しているわけじゃない。

今の日本の歌はそこんとこがない。カラオケでうまい歌歌った延長にあれがある。だから様式だけ取ってくる。見る方は歌い手と観客とはっきりわかれている。絵の問題と同じ。まあ自由に取ってくる楽さはあるけど。

ソウルに響かない歌があまりにも多いのはそういう理由かもしれない。ドリームガールズの歌が鼻歌や感情の延長で成り立ってるから聞いてるほうにも響く。昔の歌謡曲が耳に残るのはそういう理由かもしれない。だから桑田は歌謡曲をリスペクトしてると思う。ソウルなんか関係あるか!そんな肉体の問題はタタッ壊してやるっていうのがYMOだったと思う。だから彼らも残った。真似をしてる分には永遠に追いつけない。

いい歌聞きたいなあ。ちょっとしたときに口ずさめるような。