浜で遊ぶ

2010 4月9日

最近住んでいる場所に再発見することが多い。

海まで5分でいける。そろそろ暖かくなってきたので、ぼちぼち散歩している。最初は夜11時に施錠されるとか、バーベキュー禁止とか、高知の海に囲まれた人間から見たら「あほうなことを抜かすな!」といいたいところだったが、それくらいこんな都市部で砂浜が貴重だということがわかった。皆きれいに浜を掃除している。

ひさしぶりに海に行くと、透明度がけっこう高くて驚いた。魚が勢いよく飛び跳ねる。かもがのんびりと浮かんでる。白い砂浜。潮干狩りの人と釣りをするおじさんがちらほら。 空の青が反射してまぶしい。

その日は対岸の島まではじめて行った。

島までは橋があるので簡単に渡れる。埋め立てた小さな島だけど、今は立派な砂浜が出来ている。 ここから望んだ自分が住んでる街の光景は、不思議に浮世離れした光景に思える。なんだろう。やはり島と言うのはそういうものかもしれない。よくみるとウインドサーフィンのショップがいくつかある。確かに夏にはサメのひれみたいなのがいっぱいいた。この季節は釣りのおじさんがちらほらいるくらいだ。砂浜の粒子が細かくて思わず靴を脱いで横たわった。ああ、おにぎりでももってくりゃよかったな。

この感じはいつか感じた、と思い出す。バリ島のはずれ、ギリ島にいったときだ。この距離感。インドネシアにいかなくても、家の裏にあったなんて笑える。粒子の細かい砂浜は高知にあまりない。貝やさんご礁がある浜じゃないとこうはならない。ここは貝だろう。西洋人はバカンスのビーチリゾートでやたらに分厚い本なんぞ読む。少しそんな気にもなる。パソコンはダメ。紙をめくる、あの感じが合う。内容がない本がちょうどいい。時間も気にならなくなる。用事がないときにくれば最高。砂の白がまぶしい。ぼんやりと対岸に目をやる。青い空と砂浜、青い海。そのコントラストが心地いい。

今度はビールでも持ってこよう。