浮き世の値

2008 9月10日

晋作は浮世の値を三銭だと言った。なるほどそんなもんかな、と思う。

この世の出来事なんざ、ほっとけばたかが知れてる。だから少々馬鹿をしないと、おもしろくもなんともない。その馬鹿は年をとればとるほど出来なくなる。だから本気でやらないとおもしろくない。酔狂だ。度が過ぎると狂。

そこをたかが浮世だと自嘲する。本気も狂信だと粋にならない。だから三銭くらいと見積もる。そんなかんなで三味線でも弾きながら戦争でもするか、となる。いざとなれば死ねばいい。だったら思い切り馬鹿をやりたい。深刻ぶる必要なんてない。

なぜなら浮世の値は三銭だから。