片小田センセイ

2018 6月11日

片小田栄治。

東京の立川美術学院という美術専門の予備校で本当にお世話になった先生だ。

東京芸術大学絵画科大学院卒でなんというか、気さくで熱い兄貴という感じだった。東京に女にふられて右も左もわからず飛び出してきて、日本中から腕利きの猛者が集まっている激戦の場で、本当に親身になって指導してくれた。一緒に酒飲んで、来る日も来る日もデッサンに打ち込んで、いろんなこと相談して、、。高校と大学でもデッサンはやったが、あそこまで徹底的に教わったのは後にも先にもないので、自分のデッサン力は片小田先生のおかげだ。

先日の個展で中学や高校の先生に来ていただいて本当にうれしかった。できれば片小田先生にも見せたかったが、もうこの世にはいない。自分が十九のとき三十五だったが、先生は四十四のときにガンで亡くなった。

ネットで検索したら回顧展を七年前にやったようだ。先生の作品はデッサンしかしらなかったので、ある意味驚き、納得した。

先生ありがとう。自分が今絵をきちんと描けるのはあなたのおかげです。