番長

2005 1月22日

学校で反抗する奴はアホだと書いたが、ちょうど自分たちの世代は校内暴力の最盛期だったので地方の小学生だった自分もそのなかにいた。

五、六年の頃はなにか荒れてきて集団で自己主張するようになった。気に入らない教師がいると校長に抗議に行き、意見箱に投書したり、自然な自治会みたいなものも作って選挙もやった。選挙活動では僕もポスター制作に一役買い、便所や廊下などいたるところに貼りまくったりして楽しいものだった。

これが中学くらいになるとただ荒れるといった空気になってきた。大体、町に中学校が一つしかない。頭悪い奴もいい奴もぐちゃぐちゃ交じってておもしろかった。次第に反抗的な生徒と教師の対立は激化したりしていて険悪なムードがただよってはいたが、まだ当時は番長みたいな奴がいて集団をまとめたりしていた。

番長はコーちゃんとかいう気合いの入った男だった。隣町の学校からコーちゃんのところに殴り込みに来たことがあった。ちょうど授業中、三人で来た連中とコーちゃんはやりあったが、パイプいすで相手をボコボコにして追い返したとかしていた。その頃は別の学校でも出入りがあるからとかいって空手部のやつがかり出されていたり、自分も何度かやりあったことがある。いやあ、土佐の高知とはいえ、まるでマンガだね。ホント。この前ひさしぶりにコーちゃんに会ったけど、なんか離婚するみたいで落ち込んでいた。しかし暗い落ち込み方じゃなく、気合いの入った落ち込み方で笑ったけど。

がんばれ、コーちゃん!