異形

2006 7月17日

四国を旅したとき、港町の人たちの顔が妙に印象に残った。ああ、ここの人たちは今の都市化された世界とは違う時間と顔を持っている。そう思った。そのことはこのまえの「無名の集団」でも反映されたけれど、もっと顔そのものについて突っ込みたいと感じた。都市の異形(いぎょう)はどこにいるんだろう。そう考えとりあえず尼崎競艇場に向かった。

平日の昼間なのに見事にうさんくさいロクデナシどもがたむろしている。いるいる!一組だけ若い女性の二人組を見たが、大抵は妙なおっさんばかりだ。まあ自分ももちろんその中の一人だけど。競艇新聞片手に赤線を引っ張る姿はなかなか浮世離れしていてさまになっている。そして異形の数々…。ちょっとヤバそうな奴らがいい感じの異形だけど正直、本当にやばそうだった。

それはそうと、競艇場の屋外の観覧場はとても気持ちがよかった。都会のど真ん中にあんな水たまりがあると言うだけじゃなくて、浮世離れして気持ちがいい。今度は新開地でも行くか…。