竜馬はゆく

2008 4月8日

さて、さきほどの荒木の話じゃないけど、母方の親戚に龍のつく人物が多い。祖父が共産党の親玉で思想書を社会主義者相手に売る筋金入りのコミュニストだったことと、自分にも二人の息子の名前にも龍の字が入っていることは、幕末の郷士の血と関係しているのは間違いない。当時の共産党員は非国民で国賊のようなものだった。確認していないが坂本龍馬にも並々ならぬ気持ちを持っていたんじゃないか。親戚の安岡家には勤王の志士をかくまったからくり部屋などがあるし。まあそんなわけで読み返して思うのは、男子の生き方だ。品格と志はこのご時世、隔世の感がある。緊急時には緊張感を持った英傑が湧き出て来るんだな。まあ今でも共通するのは人と人のつながりと、それによって個人では成し遂げられない大きな事業が達成出来るということだ。会社とか言う不確かなものじゃあなくて、思想信条や利害によって個人や集団がくっついたり離れたりして巨大化して歴史が動いてゆく。読んでいると背筋がピンと伸びる気がするじゃあないか。やっぱり男子の生き方ってのがあるんだな。なあ、坂本さん。