自然

2011 9月3日

台風か。

ついわくわくする。高知は学校もよく休みになった。どばーっと過ぎ去ってカラッと晴れる。大人や親戚たちと見に行くこともあった。子供の頃は田野っていう港町に住んでたので床下浸水もあった。野市に住んでそれもなくなったが、屋根瓦が飛ぶこともあった。それにしても夜中に震えるような嵐の音を聞きながら、暗がりで台風情報をぼんやりと見ていると不思議に気分が落ち着いた。あれはなんだろう。

川で遊ぶことはほとんどなかったんですよ。都会の川じゃなく四万十川みたいな泳げる川です。高知はでかい川は四万十、仁淀、奈半利、そして野市の物部川がある。先日物部で外人さんが亡くなったらしいけど、川は恐いんですよ。一カ所にいることができん。常に流れてゆく。上下左右予測出来ない。水温も極端に違う。流れる速さも変わる。下の流れに巻き込まれると上がって来れないらしい。橋の下はまた流れが巻き込んでる。まあそれがおもしろいけど川泳ぎは危ない。友人も亡くなってる。海は泳ぐ場所が少ない。高知の波は荒いんですよ。遠浅の浜なんかない。極端にえぐり込んでる。だから海は泳ぐ場所とは言えない。荒れた大波を見る場所。釣りをする場所。漁をする場所。白い砂なんかしゃらくさいもんはない。砂利だ砂利。波は砂利巻き込んでぐわしゃー、と音を立てる。最近は都会からサーフィンにやってくる人が増えた。室戸とか東陽町の方らしいが、わが物部川の河口にも少し増えたらしい。荒れた波がいいんだろうがあんまりおすすめは出来ない。先日も桂浜で波打ち際で遊んでた子供が波に巻き込まれてなくなった。名古屋から観光に来た家族の四歳児だったかな。かわいそうに。あそこは特に荒い浜だ。波が一気に押し込んで来て引き上げる。やはり砂利の浜でいきなり深くなる。都会の人が思う海や川と実際は違う。子供の頃から慣れ親しんでいても豹変する。