藤沢映画

2010 7月16日

藤沢周平は「たそがれ清兵衛」で知った。

山田洋次では一番いいと思った。若い頃はべたべたした野郎だ、とヒューマニズム路線にぴんとこなかったが、時代劇なのに現代のサラリーマンの悲哀みたいなリアリズムがあって新鮮だった。真田広之もよかったし田中泯もすごかった。「武士の一分」もよかったね。木村はああいうナイーブな役が似合っている。檀れいもいい女だった。(これ大事)まずどちらもみてる人が心を寄せることが出来る物語だった。わかるなあ、みたいな感じだ。庶民のリアリティっちゅうか、悲哀とささやかな幸せ。

「隠し剣 鬼の爪」はもうひとつ。どんな話かも覚えていない。気持ちの乗れない話だったかもしれないし、永瀬ももうひとつだった。今度の「必死剣鳥刺し」は豊川悦司だし期待して観にいった。・・・いまいちだった。本格的、正攻法とかいうふれこみだったけど、まず映画好きが言わしてもらえばフレーミングも色もテレビだねえ。(もっともそんなシブイしゃしんはこのごろお目にかかれない)永塚一栄みたいなやつはおらんのかい。映画の絵じゃないね。そして肝心のお話が、のれない。一番は主人公の行動が脈絡ないものにしか思えない。この話は主役が必死剣で、物語はとってつけた感じだ。残念。1800円高い!映画はほんと値段上がった。これだけあったら牛丼二杯食ってマクドで食ってもおつりくる。・・・それが一番泣けた。たはは、。駒家いけゃよかったか?んー?