TV

2008 7月24日

一応テレビマンになろうとしたこともあったので思い入れはある。映像をやる人間は日本ではTVに才能が集結している。脚本は特にそうだ。映像至上主義はCMに流れる。映画は今TVの二番煎じに過ぎない。ポケモンや踊る走査線であてた興行収入は目安にならない。経済が文化を駆逐した悪しき例が日本映画界だ。まともなキャメラマンはいない。照明もいない。TVの文法で映画を撮るなら俺は観ない。そこんとことは西洋の方が映画文化がしっかりとしている。大島渚が栗田をハリウッドから持って来た理由が分かる。日本に今まともな映画のキャメラマンがいないからだ。

そんなわけで映画の代用品としてTVドラマを観る。シビアなのはターゲットが明快なことだ。平日の夜と日曜の夜のターゲット(年齢や性別)は違う。むろんそれに合わせたCM、ドラマが流される。それでも脚本がしっかりしていれば、糞みたいなアイドルが出ていてもドラマは成立する。しかし視聴率と言う指針がシビアだけに取り上げるモチーフの変化が激しい。そんなところに今のリアルが垣間見えたりする。そこに注目する。

高知から東京に出たときにTVチャンネルの多さに驚いた。でもとりあえず全部観てから選択しようと考えた。こんなとこにも生き方は出たりする。