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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 12月17日
実はすぐ近くのギャラリーで反戦をモチーフにした作品を発表していた。そこのオーナーは今の人に聞いたら戦争に行くか?というと、行くという若い人結構いるのに驚いたという。俺は「そうだと思いますよ。今の反戦のメッセージは反戦にならない。会社に就職するように軍隊に就職すると思いますよ」「どうして!」 そう問われて、片山さんとどうしてかを考えた。今の反戦の訴えはなにか釈然としないし響かない。
俺の祖父は戦時中共産主義者で戦争にも言っていない。もちろん投獄なんかもあったろうし、母や家族も白い目で見られた。その頃の反戦は命がけで、今の反戦とは意味も覚悟も違う。平和が自分たちで勝ち取ったものじゃない。安保などで宙ぶらりんにアメリカに守られた平和。だから反戦は反アメリカにならない。つまり今の反戦、平和は体制側にのっかっちゃってるんだな。しかも始末に負えないことに本人たちに自覚がない。
実際に他の国から侵略され始めて、女が犯されて子供が殺されて、土地が奪い取られて言語も変えられたら武器を持って立ち上がるのが真実だ。話し合いも平和運動もへったくれもないだろう。俺も1ミクロンの迷いもなく武器を持つ。
そして表現者として反戦とはどうなんだろう。そんなことを考えたりした。
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