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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 8月23日
先日友人の入院をお見舞いに行った。
彼は片目を腫瘍で摘出しているため、義眼のケアと形成手術が必要らしい。そういうことなんで緊急性を要するものじゃないが、さびしそうなので見舞いに行った。見舞いにいくと彼は相部屋の人たちとも仲良くやっていた。事故の形成で入院している人がいた。バイクでトラックにひかれたらしい。事故前後の記憶がないらしい。左腕が骨まで露出して顎やいたるところの骨折。頚動脈の破裂。頭蓋骨の骨折から記憶障害、味覚、嗅覚の障害まであるらしい。なんでも今は事故がきっかけで建築の大学を辞めて看護士になるよう猛勉強中という。さわやかでまるで韓流スターみたいな青年である。すごいなあ。もう一人は高知の出身で片目に眼帯をしている。直接聞くのもあれなんであとから聞いた話だと、工場の作業中に硫酸となんかの化合物の化学変化をまともに目に浴びて失明しているらしい。日本でまだそんな作業やってるとこあるの!びっくりしたし、どんな会社だと思った。俺が親なら許せんな。
テレビで全盲の少女がトライアスロンに挑戦とかやっていた。前は海峡を泳いで横断とかやっていたコだ。実はこういった話は苦手であんまり特別すごいとか、がんばってるね、とか言うのは好きではない。さっきの話のように実際に目の当たりにするとすごいなあ、と思う。それでも泣きはしない。テレビだと泣く。そこに過剰なものを感じる。だからテレビでそのての話になるととたんに落ち着かなくなる。ああまた泣きやがるな、と。でもそんなものたまに会うからそうなだけで、日常生活で自然に付き合うほうが大事だろう。まあそれはいいとして、興味深いのは今は視覚、脳の時代である。体の記憶のほうが強い、と感じている自分としてはそういう人がどういう感想をお持ちかどういった変化があるかを一度聞いてみたい。
ピカソに「盲人の食卓」という絵がある。
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