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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2009 3月14日
優作の「探偵物語」は夜の9時だった。内容も大人向けで小六の俺には少しヤバい時間だ。横溝正史シリーズは10時。内容は完全に大人向け。エロいし殺人シーンもリアルでドキドキしてみていた。11PMは大人の遊びをかいま見せてくれた。アメリカナイズされた東京の
。関西のイキを見せる大阪の
。競馬も釣りも巨泉が紹介してくれた。隠れてテレビに見入った。深夜にはオールナイトニッポンを聞いた。世間ではテクノポップ革命がすごくて坂本龍一を知った。そして大島渚が愛のコリーダで社会と戦っていた。坂本を通じて戦メリを見た。田舎だったので、市内まで自転車で一時間かかって二番館にジャッキーチェンを観に行った。50円片手にゲーセンのギャラクシャンやるために往復二時間かけて行った。地元では教師が張り込んでいてゲームが出来ない時代だった。高校で市内に行って名画座でゴダール、フェリーニ、黒沢、キューブリックを知った。漫画は手塚治虫、諸星大二郎、マカロニほうれん荘、つげ義春やガキでか。寺山修司も澁澤龍彦もATGも知った。まだレンタルレコードの時代でビデオも高額でレンタルはなかった。大学で東京に行った。最初に新宿で「ライムライト」を観たことを今でも覚えている。レンタルビデオが普及し始めた。友人たちと政治の議論なんて始めた。まだ法政大学には赤い旗が舞ってた。朝まで生テレビが始まった。原発反対で清志郎が暴れた。アート界はへたうまで溢れ帰っていた。バブルな時代だった。そして11pmが終わってハードなドラマよりトレンディドラマがはやった。渋谷系の音楽が台頭した。小室サウンドが一世を風靡した。三鷹オスカーがなくなって池袋文芸座がなくなった。新宿のジャズ喫茶が次々とつぶれた。バブルが終わった頃には大人の文化はすっかりなくなっていた。松田優作も死んだし、坂本も外国に逃げて、大島も映画を作らなかった。へたうまもへったくれもなくなった。日活ロマンポルノも、ジュリーも消えて、ジャズ喫茶もおしゃれな場所に変わった。憧れた大人の文化は大人になった頃にはなくなっていた。
それから俺は所在無さげに街をうろついている。
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